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ジュニアアスリートの成長 15歳から18歳に伸ばすべき能力とは!?

ジュニアアスリートの成長_後期

2021年のテニス・USオープン女子決勝、親子でテレビの前で釘付けになりました。

無名の10代の2名が、グランドスラムの決勝で競り合っていたからです。

制したのは、18歳のエマ・ラドゥカヌ選手。

見ていた私は、「10代の後半になると世界で活躍できるんだ」と、熱い気持ちになりました。

その後、色々調べてみると、10代で活躍しているスポーツ選手は世界にたくさんいるんですね。

東京オリンピック2020に出場した日本代表選手約580人のうち、15名はなんと18歳以下だったそうです。

世界で活躍するジュニアアスリートを育成するために、どうすれば良いか!?

今回は、15歳から18歳にかけて伸ばすべき能力についてご紹介します。

トピックス
15歳から18歳にかけては「筋力」と「持続力」が伸びる
取り組むべきは「フィジカルトレーニング」

目次

15歳から18歳にかけての発育について

ジュニアアスリート_後期01

18歳になると神経系型・リンパ型・生殖器型・一般型のすべての発育が成人レベルに達します。

つまり、15歳から18歳にかけては発育完了に向けて、最後の追い込みとなる大事な時期にあたります。

特徴としては、

<15歳から18歳に至る成長の特徴>
・身長の発育スピードが減少しはじめ、体重が増加しはじめる
・心臓が発達し、収縮する力が強くなり、心拍数が減る
・生殖ホルモンの分泌による筋肉が肥大し、無酸素性エネルギー供給が優位となる

意識的には、「運動」が「スポーツ」となり、「競争」へと移行する時期でもあります。

つまり、「競争に勝つ」ということを目標として日々、取り組む必要があります。

参照:論文「思春期前から思春期における発育発達からみたスポーツ指導について」三野 耕(兵庫教育大学名誉教授)

15歳から18歳にかけて伸びる能力とは!?

ジュニアアスリート_発育後期01

前述から、伸びる能力は下記と言えるでしょう。

15歳から18歳にかけて伸びる能力は、「筋力」と「持続力」

体育学の研究者であり、日本ウオーキング協会の名誉会長である宮下充正さんはこう語っています。

「人体の働きは,骨格と筋肉とがテコの形で動くことによって成り立っている。つまり、骨が長くなる15 歳ごろから次第に、力強い動きができるようになる。だから、力強さを担当する速筋繊維を鍛えるべきである。既にアメリカの高校ではウェイトトレーニングが正課体育のカリキュラムとして取り入れられているほどである。」

この時期になると、体の構造もパワーアップに役立っていくわけです。

15歳から18歳にかけて、取り組みたいのは「フィジカルトレーニング」

ジュニアアスリートの成長_発育後期05
引用:日本スポーツ協会

15歳から18歳にかけては筋力が発達しやすい時期なので、やはり「フィジカルトレーニング」を積極的に取り組んでいきたいところです。

フィジカルトレーニングとは、体力の強化と健康状態を維持する目的で実施する運動の総称

フィジカルトレーニングは、「有酸素運動」・「無酸素運動」・「ストレッチ」の3つに分けられ、これらをバンラスよく行うことが大切となります。

その中でも、15歳から18歳にかけて特に取り組みたいのは「無酸素運動」

いわゆる、筋肉量を増加させるトレーニングです。

やみくもに行うのではなく、競技の動きに特化した無酸素運動を取り入れることが大切です。

フィジカルトレーニングについては、各スポーツにおける動画がアップされているので参考にすると良いでしょう。

★サッカー

東京の名門”カナリア軍団”帝京高校サッカー部、フィジカルトレーニングに潜入!

★野球

大阪桐蔭のトレーニングを公開!

★テニス

西岡良仁が実践するテニス選手の筋トレ方法

★バスケット

KAZ PERFECT SKILL 超実戦フィジカル強化編 部分動画

一方で、15歳から18歳にかけては柔軟性が低下するので、怪我をしやすい時期でもあります。

フィジカルトレーニングは体幹部の安定性にもつながるために、怪我の予防にも役立ちます。

専門家の指導のもと、フィジカルトレーニングをどんどん取り入れていただければと思います。

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この記事を書いた人

ジュニアテニスプレーヤーを子どもに持つ父親。

広告・PR会社に勤務。国家資格「キャリアコンサルタント」を有し、スポーツキャリアに関する取材を展開。

4万部の情報誌『エンタメニュース』で「キャリア教育を受けていない大人たちへ」を連載中。「キャリアタイムズ」の編集長を務める。

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