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ジュニアアスリートが「燃え尽き症候群」になってしまうのは、大人の責任?

燃え尽き症候群

皆さんは、こんにちは!

「燃え尽き症候群」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。ジュニアアスリートの育成に関わる方にとって、この症状は決して無縁ではないでしょう。

わが家の息子は高校3年生まで、全国高校サッカー選手権への出場を目指して、来る日も来る日も練習に取り組んでいました。大学に進学後の選択肢は
・真剣にサッカーを続ける
・同好会でサッカーを続ける
・フットサルに転向する

など、たくさんありましたが、彼が選んだのは
・中学のクラブチームの大学生コーチになる
というものでした。

親としては、ここまで続けてきたのだから、大学でも体育会サッカー部でサッカーを続けてほしいような気持ちもありました。本人の意思は固く、今も大学生コーチとして中学生の指導に携わっています。

そして同期の仲間たちも一人も体育会サッカー部でサッカーを続けておらず、それぞれ、同好会でサッカーを楽しんだり、フットサルやアメフトに転向したりしているのです。

本人たちがよく考えて出した結論を「燃え尽き症候群」とひとまとめにすることはできませんし、それぞれが新たな目標を見つけてがんばっているので、それを「燃え尽き症候群」などと言ったら、彼らに叱られてしまうかもしれません(苦笑)。

とにもかくにも、今日はジュニアアスリートの「燃え尽き症候群」について考えてみたいと思います。

本日のトピックス
・燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)とは、目標を見失ってやる気を失ってしまう症状のこと
・小学校のサッカーチームですでに燃え尽き症候群に!
・ジュニアアスリートが燃え尽き症候群になるかどうかは、大人の関わり次第

目次

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)とは

スポーツに限ったことではありませんが、それまで目標に向かって熱心に取り組んでいた人(選手)が、意欲ややる気を失ってしまうことをいいます。

ジュニアアスリートの場合なら、幼い頃からひとつのスポーツに取り組み、それ以外の遊びや友達との関わりなど、普通の子どもが経験することを後回しにした結果、

思うような結果が得られなかったり、
逆に目標を達成したりして、
「もういいや」と急にモチベーションを保てなくなるケースは少なくありません。

わが家の息子同様、部活動を引退する高校3年生という時期は、燃え尽き症候群になる選手も多いようです。

トップアスリートの世界でも、「オリンピックが終わったあとは目標を見失ってしまい、競技にどう向き合えばいいか分からなくなってしまった」といった話は、さまざまな競技で見聞きしますね。

大好きだったサッカーが嫌いになってしまう環境

先日、未就学児から中学3年生までの子どもたちを指導しているサッカーチームのコーチに取材する機会がありました。

そのチームでは小学3年生までは、とにかくサッカーを楽しむことを大切に、サッカーが大好きになるような指導を行っています。

小学校低学年でも、もちろん試合があり、「勝つためのチームづくり」を行っているチームもあります。そういったチームは、当然厳しい指導があり、試合に出られる子や出られない子の差も生まれます。

コーチの言葉で印象深かったのは
「大好きだったはずのサッカーを嫌いになって辞めてしまう子どもは想像以上に多い」
というもの。

サッカーの練習に来るたびにコーチに叱られたり
試合でミスして、チームメイトから批判されたり
家に帰っても、親から「次はもっとがんばろう」と叱咤されたり

そういった環境が子どもにとってはストレスとなり、大好きだったはずのサッカーが嫌いになり、心も体も疲れ果てて、やめてしまうという最悪の結果を生んでしまうのだそうです。

少年の頃の気持ちを持ち続けたままアスリートに

息子が通っていた高校とは違うのですが、試合前も選手たちがいつも楽しそうにアップに取り組んでいるサッカー部がありました。

年代にもよりますが、京都府でも常にベスト8には入っている強豪校で、過去には全国大会に出場し、プロサッカー選手も排出しています。

その練習方法がいいのか悪いのかは分かりませんが、走り込みなどはほぼなく、「なんであんな練習しかしてないのに、強いのかよく分からない」と言われていました。

そして驚いたことに、大学に進学したあとも、体育会サッカー部で真剣にサッカーを続ける選手がとても多いのです。

そして、18歳という先が見えてくる年代になっても
「プロサッカー選手になる」
と目標を定めている子もいました。

近くの公園で真っ暗になるまで友達とボールを蹴っていた「サッカーが大好きな」少年のまま、サッカーに取り組めるかどうかは、もちろん本人次第でしょう。

指導者や親など周囲の大人たちの関わり方次第で、ジュニアアスリートの未来は大きく違ってくると思うのです。

次回は、「燃え尽き症候群」になりやすい選手や、指導者・親との関係、そして「燃え尽き症候群」にならないための環境づくりについて考えてみたいと思います。

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この記事を書いた人

サッカー少年を2人育てあげたママ。

取材から文章を作成するライティングを中心に活動中。人物、飲食店、教育、料理、スポーツ、IT関連の取材多数。また、レシピ提案、リスティング広告の運用管理、ホームページ改善策提案など、仕事の内容は広範囲に及ぶ。

運動誘発性小麦アレルギーの息子のために、グルテンフリーの料理メニューを考案するなど、ジュニアアスリートの食事にも興味津々。

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