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ジュニアアスリートの成長 9歳までに育てたい「コーディネーション能力」

コーディネーション能力

先日、息子が通う整骨院の先生がこんな話をしていました。

子どもをスポーツ選手に育てたいから、ハイハイの期間を長くしたんですよー

えー、ハイハイの期間を伸ばすとアスリートになれるんですか!?

というより、そんな幼い時からジュニアアスリートを育てようとしているなんて・・・・。

帰ってから調べてみると、「ハイハイの期間が長い方がいい」という記事がたくさん出てくる。

理由としては、

ハイハイのメリット
・体全体を使った運動なので、バランス良く能力が育つ
・手を付く刺激で脳の発達に良い
・骨盤の働きが良くなる など

だそうです。

科学的根拠はないらしいのですが、前々回、「ジュニアアスリートの発育パターン」について調べたのでなんだか腑に落ちました。

このように幼児期の過ごし方で、ジュニアアスリートの成長に大きな違いが出るんですね。

そこで今回は、幼児期に伸ばしておきたい「コーディネーション能力」について調べたのでお伝えします。

・コーディネーション能力とは、運動の基礎となる7つの能力
・幼児期にコーディネーション能力を伸ばすとスポーツに有効
・コーディネーション能力は楽しみながら伸ばそう!

目次

コーディネーション能力とは!?

コーディネーション能力_鉄棒

運動は、目や耳から入った情報を脳が処理して、神経に指示を出し、筋肉を動かすことで行われます。これらの運動に関する一連の流れの基盤となる能力がコーディネーション能力です。

つまり、

コーディネーション能力=運動神経

と言っていいでしょう。

コーディネーション能力は、バランス能力リズム能力反応能力連結能力連結能力定位能力識別能力の7つに分かれています。

つまり、これらの7つの能力をバランスよく育てれば、ジュニアアスリートとしての運動能力を高めることができ、将来活躍できるアスリートにつながっていくのです。

幼児期にコーディネーション能力を育てるべき理由

これは前々回の記事を見ていただければ理解できると思います。

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神経系型の能力が、4〜5 歳までに成人の80% 程度、6歳には90%に達するんですね。

コーディネーション能力は神経に関わる能力なので、幼児期に伸ばす必要があるのです。

7つのコーディネーション能力

コーディネーション能力_跳び箱

それでは7つのコーディネーション能力について見ていきましょう。

バランス能力

動きのバランスを保つ能力です。もし姿勢が崩れたとしても素早く元の姿勢に戻すことができます。

テニスでいう球際の強さはバランス能力の高さです。

<バランス能力を伸ばせる運動例>
けんけんぱ、二人で押し合いっこ、寝転がって足を上げてキープ など

リズム能力

リズムを作ったり、乗ったり、タイミングに合わせて運動できる能力です。

最大の力を出すタイミングの調整がうまくなります。

<リズム能力を伸ばせる運動例>
音楽に合わせて足踏み、リトミック、ダンス など

反応能力

合図や刺激に対して素早く的確に体を動かす能力です。

「よーいドン」で素早く駆け出せたり、速いボールに反応できたりします。

<反応能力を伸ばせる運動例>
まねっこ(2人で向き合い、1人が取ったポーズをまねる)、たたいてかぶってジャンケンぽん など

連結能力

複数の動きを組み合わせてスムーズに行う能力です。

ボールを受け取ってすぐに投げれるのはこの能力です。

<連結能力を伸ばせる運動例>
お手玉、キャッチボール、前転 など

定位能力

止まっている物や動いている物など、物と自分の位置関係を正確に把握する能力です。

ボールを扱うスポーツには有効です。

<定位能力を伸ばせる運動例>
ティッシュキャッチ(上から落ちてくるティッシュをキャッチ)、転がってくるボールをジャンプ、大縄跳び など

識別能力

手足や道具、スポーツ用具をうまく使いこなす能力です。

テニスや卓球など、用具を使用するスポーツには必要な能力です。

<識別能力を伸ばせる運動例>
手で柔らかいボールを打ち合う(手テニス)、羽子板、けん玉 など

大切なのは、親子で楽しみながら行うこと

コーディネーション能力_親子

コーディネーション能力を高めるためには、さまざまな遊びを取り入れることが有効です。

一番大切なのは、親子で楽しみながら行うことです。

親子の絆が培われる大切な時期なので、笑顔いっぱいで行っていただきたいです。

最大の目的は、子どもに「体を動かすのって楽しい!」って思ってもらうことですよ。

この7つのコーディネーション能力は、幼児期以降でも十分に育つことができるので、「もう遅い」と思わずにどんどん伸ばしてあげてくださいね。

コーディネーション能力について、さらに知りたいという方は、下記の本をぜひ参考にしてくださいね。

幼児のためのコーディネーション運動

「動きことば」で苦手な子も楽しめる! 幼児のためのコーディネーション運動 

著者:東根 明人

『幼児のためのコーディネーション運動』の続編となる本書では、どんな子でも楽しく取り組めるように、子どもたちが分かりやすい言葉(=「動きことば」)を使った運動50例を紹介。幼児特有のよくある困った行動・場面とそれを解消する言葉かけなどが満載の1冊。

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この記事を書いた人

ジュニアテニスプレーヤーを子どもに持つ父親。

広告・PR会社に勤務。国家資格「キャリアコンサルタント」を有し、スポーツキャリアに関する取材を展開。

4万部の情報誌『エンタメニュース』で「キャリア教育を受けていない大人たちへ」を連載中。「キャリアタイムズ」の編集長を務める。

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