先日、息子が通う整骨院の先生がこんな話をしていました。
子どもをスポーツ選手に育てたいから、ハイハイの期間を長くしたんですよー
えー、ハイハイの期間を伸ばすとアスリートになれるんですか!?
というより、そんな幼い時からジュニアアスリートを育てようとしているなんて・・・・。
帰ってから調べてみると、「ハイハイの期間が長い方がいい」という記事がたくさん出てくる。
理由としては、
だそうです。
科学的根拠はないらしいのですが、前々回、「ジュニアアスリートの発育パターン」について調べたのでなんだか腑に落ちました。
このように幼児期の過ごし方で、ジュニアアスリートの成長に大きな違いが出るんですね。
そこで今回は、幼児期に伸ばしておきたい「コーディネーション能力」について調べたのでお伝えします。
・コーディネーション能力とは、運動の基礎となる7つの能力
・幼児期にコーディネーション能力を伸ばすとスポーツに有効
・コーディネーション能力は楽しみながら伸ばそう!
コーディネーション能力とは!?
運動は、目や耳から入った情報を脳が処理して、神経に指示を出し、筋肉を動かすことで行われます。これらの運動に関する一連の流れの基盤となる能力がコーディネーション能力です。
つまり、
コーディネーション能力=運動神経
と言っていいでしょう。
コーディネーション能力は、バランス能力・リズム能力・反応能力・連結能力・連結能力・定位能力・識別能力の7つに分かれています。
つまり、これらの7つの能力をバランスよく育てれば、ジュニアアスリートとしての運動能力を高めることができ、将来活躍できるアスリートにつながっていくのです。
幼児期にコーディネーション能力を育てるべき理由
これは前々回の記事を見ていただければ理解できると思います。
神経系型の能力が、4〜5 歳までに成人の80% 程度、6歳には90%に達するんですね。
コーディネーション能力は神経に関わる能力なので、幼児期に伸ばす必要があるのです。
7つのコーディネーション能力
それでは7つのコーディネーション能力について見ていきましょう。
バランス能力
動きのバランスを保つ能力です。もし姿勢が崩れたとしても素早く元の姿勢に戻すことができます。
テニスでいう球際の強さはバランス能力の高さです。
<バランス能力を伸ばせる運動例>
けんけんぱ、二人で押し合いっこ、寝転がって足を上げてキープ など
リズム能力
リズムを作ったり、乗ったり、タイミングに合わせて運動できる能力です。
最大の力を出すタイミングの調整がうまくなります。
<リズム能力を伸ばせる運動例>
音楽に合わせて足踏み、リトミック、ダンス など
反応能力
合図や刺激に対して素早く的確に体を動かす能力です。
「よーいドン」で素早く駆け出せたり、速いボールに反応できたりします。
<反応能力を伸ばせる運動例>
まねっこ(2人で向き合い、1人が取ったポーズをまねる)、たたいてかぶってジャンケンぽん など
連結能力
複数の動きを組み合わせてスムーズに行う能力です。
ボールを受け取ってすぐに投げれるのはこの能力です。
<連結能力を伸ばせる運動例>
お手玉、キャッチボール、前転 など
定位能力
止まっている物や動いている物など、物と自分の位置関係を正確に把握する能力です。
ボールを扱うスポーツには有効です。
<定位能力を伸ばせる運動例>
ティッシュキャッチ(上から落ちてくるティッシュをキャッチ)、転がってくるボールをジャンプ、大縄跳び など
識別能力
手足や道具、スポーツ用具をうまく使いこなす能力です。
テニスや卓球など、用具を使用するスポーツには必要な能力です。
<識別能力を伸ばせる運動例>
手で柔らかいボールを打ち合う(手テニス)、羽子板、けん玉 など
大切なのは、親子で楽しみながら行うこと
コーディネーション能力を高めるためには、さまざまな遊びを取り入れることが有効です。
一番大切なのは、親子で楽しみながら行うことです。
親子の絆が培われる大切な時期なので、笑顔いっぱいで行っていただきたいです。
最大の目的は、子どもに「体を動かすのって楽しい!」って思ってもらうことですよ。
この7つのコーディネーション能力は、幼児期以降でも十分に育つことができるので、「もう遅い」と思わずにどんどん伸ばしてあげてくださいね。
コーディネーション能力について、さらに知りたいという方は、下記の本をぜひ参考にしてくださいね。
コメント