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綾野剛さん主演ドラマ『オールドルーキー』で描かれる「アスリートのセカンドキャリア」とは!?

アスリートのセカンドキャリア

俳優の綾野剛さんが主演を務める連続ドラマ「オールドルーキー」が、2022年7月期からTBS系「日曜劇場」(日曜午後9時)枠でスタートすることが決まりました。

現役を引退したサッカー元日本代表がどん底に追い込まれる中、新しい仕事を通して挫折や葛藤を乗り越えながら、奮闘するというストーリーとのこと。

つまり、「アスリートのセカンドキャリア」を描くドラマなんですね。

「アスリートのセカンドキャリア」という概念はかなり前からあり、アスリートにおける大きな課題とされてきました。

今でもセカンドキャリアで悩んでいるアスリートがたくさんいる現状です。

ドラマがスタートする前に「セカンドキャリア」とは何かを学んでおきましょう!

<トピックス>
◎セカンドキャリアとは、人生における第2の職業のこと
◎アスリート期に、アスリートだけではない別のキャリアを考えて備えておくことが大切
◎アスリート期を人生の一部と捉え、長い目でより良い人生を目指しましょう

目次

アスリートのセカンドキャリアとは?

セカンドキャリア_メイン

セカンドキャリアが注目されるようになったのは、多くのスポーツチームが廃部・休部に追い込まれたバブル崩壊後のことです。

日産自動車の硬式野球・卓球・陸上、田崎真珠の女子サッカー、ホンダのF1、ワールドのラグビーなど、多くの企業がバブル崩壊後にスポーツ事業から撤退しました。

すると所属選手はどうなるでしょう。

当然、受け口がなくなるわけですから、アスリートとしてのキャリアを描けなくなります。

つまり、選手はアスリートとは別の職業を選択せざるを得なくなるわけです。

それが「アスリートのセカンドキャリア」という考えに発展しました。

セカンドキャリアとは、人生における第2の職業のこと

アスリートにおいては、引退した次の職業のことを指します。

セカンドキャリアは本来、アスリートに対しての言葉でしたが、現在では、定年退職後や女性の出産育児後などに対しても使われ、「大きなキャリアチェンジ」という意味で幅広く使用されています

アスリートがセカンドキャリアを選ぶ理由とは?

アスリートの怪我

アスリートがセカンドキャリアを選ぶ理由は企業側(雇用)だけの問題ではありません。

例えば、

・自ら引退を決断する
・怪我や病気でアスリートを続けられなくなる
・家庭の事情でアスリートを続けられなくなる

など、さまざまな理由があります。

アスリートという職業は一生続けていくことは不可能に近く、セカンドキャリアはアスリートの誰にだってぶち当たる変革なのです。

解雇や怪我などの予期せぬ変革の場合、スポーツだけに取り組んできたアスリートにとっては大きな困難となるのは容易に想像できますね。

セカンドキャリアで起きうる弊害

アスリートのプライド

セカンドキャリアを歩む上での一番の弊害は、「アスリートとしての誇り」だと思います。

アスリート時代に自身に誇りを持つことは当然のことで、その強い信念こそ、アスリートとして牽引してきた原動力だったはず。

しかし、セカンドキャリアではアスリートとしてこれまでのキャリアを活かせないと感じ、「俺はこんなもんじゃない」「こんなはずじゃなかった」とこれまでの誇りが逆に大きな弊害となりがちです。

おそらく、綾野剛さん主演の「オールドルーキー」でもその辺りの苦悩が描かれるのではないかと思います。

セカンドキャリアへ移行するための心得

アスリートのセカンドキャリへの心得

セカンドキャリアは簡単に選択できるものではありません。

当然、準備が必要です。

つまり、

「アスリートの時代に、アスリートだけではない別のキャリアを考えて備えておく」ことが大切です

しかし、アスリート時に、スポーツ以外のことを考えるなんて・・・という後ろめたい気持ちになる方もいるでしょう。

日本のスポーツ界では、かつて「アスリートがスポーツ以外のことを考えることは良くないこと」としてきた時代がありました。

それが、セカンドキャリアを困難にしてしまっている理由でもあります。

しかし、昨今ではスポーツ庁を中心に、アスリートが別のキャリアを描けるように支援するよう、施策に盛り込まれました。

つまり、アスリートはアスリートとしてのキャリアとは別のキャリアも準備しておきましょうという動きです。

その考え方を「デュアルキャリア」と言います。

デュアルキャリアについてはまた詳しくご説明したいと思います。

セカンドキャリアでもアスリートの活躍の場がある

セカンドキャリアとしての成功

当然、セカンドキャリアで活躍しているアスリートもたくさんいます。

最近では、早期からセカンドキャリアを考え、医者となった元ラグビー日本代表の福岡 堅樹さんが良き例だと思います。

中には、これまでの人脈を活かし経営者になったり、チームをまとめる能力を買われてコンサルタントになったり、フットワークの軽さから売り上げNo.1の営業マンになったり、活躍している元アスリートは数多くあります。

そのほかにもスポーツ用品の営業、クラブチームの運営、ジュニアの育成コーチなど、スポーツというジャンルでセカンドキャリアを選び、活躍する人も多いようです。

先週、モスバーガーが引退後のアスリートのセカンドキャリアを支援する「アスリート経営者 育成プロジェクト」を開始すると発表しました。

このように企業がアスリートのセカンドキャリア支援に乗り出すことも活発になると思います。

なぜなら、アスリートは社会で活躍できる要素(持続力、忍耐力、自己効力感など)を持っているからです

アスリートには、アスリート期を人生の一部と捉え、長い目でより良い人生を目指していただきたいものです

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この記事を書いた人

ジュニアテニスプレーヤーを子どもに持つ父親。

広告・PR会社に勤務。国家資格「キャリアコンサルタント」を有し、スポーツキャリアに関する取材を展開。

4万部の情報誌『エンタメニュース』で「キャリア教育を受けていない大人たちへ」を連載中。「キャリアタイムズ」の編集長を務める。

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