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ジュニアアスリート必見!スポーツと勉強を両立させる方法〜プロアスリートの実例に学ぶ〜

ジュニアアスリートの勉強方法_男性

ジュニアアスリートの親として、最近悩ましく思っているのは「スポーツと勉強の両立」についてです。

「結果を出すためには日々の練習が大切」と分かっているものの、将来的に社会で活躍できるよう学力も伸ばしてほしい・・・そのバランスに悩みます。

小学校の高学年に差し掛かると、受験するジュニアアスリートもちらほら出てきて、進路の選択は目の前に迫っています。

塾に行かせたいけど、何よりもお金がかかるし・・・

このように、スポーツと勉強のバランスに悩んでいる保護者の皆さんも多いのではないでしょうか?

今回は、「スポーツと勉強の両立」をテーマに、活躍しているトップアスリートがジュニア期にどう勉強に取り組んできたのかの実例をご紹介します。

<トピックス>
・スポーツと勉強を両立させるには、学校の授業で学びを定着させること
・学ぶ内容よりも、学ぶという行為自体が、スポーツに活かされる

目次

全米オープン優勝者、テニスプレーヤーのエマ・ラドゥカヌ選手のケース

ジュニアアスリートの勉強方法_女性

2021年の全米オープン女子シングルスで18歳という若さで優勝したテニスプレーヤー、エマ・ラドゥカヌ選手。

優勝した3ヶ月前にイギリスの大学進学のために必要なAレベルの資格試験を受け、数学で最高評価のA*( Aスター)、経済学でAという非常に高い成績を得たそうです。

元コーチのマシュー・ジェイムズ氏によると「テニスと勉強の両方で良い成績を出そうと、あれほど真剣になる人は珍しい」とラドゥカヌ選手について語っています。

負けず嫌いが勉強にも表れているのですね。

中国語も流暢に話せるそうで、語学力の高さもうかがえます。

学業にも力を入れてきたことで、世界ランキングが実際の実力よりも低くなってしまったとも言われています。

しかし、全米オープンで優勝したことで、世界ランキング150位から22位にジャンプアップを果たしました。

GQ JAPAN
エマ・ラドゥカヌ、全米女子テニスで優勝!──シンデレラは18歳 テニスの全米オープン・女子シングルスで4大大会初優勝を果たしたエマ・ラドゥカヌ(英国)。 18歳の新女王に英国版『VOGUE』が訊いた。(2021年10月10日記)

日本のゴールを守り続けてきたサッカー選手・川島永嗣選手のケース

ジュニアアスリートの勉強方法_サッカー

海外リーグを渡り歩き、7か国語をマスターした川島永嗣選手はまさに文武両道を徹底した選手です。

高校生時代には、「試験前に練習を休まない」という考えから「授業中は寝ない」というルールを決め、授業を集中することを徹底。

その結果、試験ではテスト勉強なしで高得点を取っていたそうです。

当時の監督が川島選手に「いつ勉強しているんだ?」と尋ねると、「授業中に全部マスターしますから」と返答したとのこと。

その後、プロで活躍した川島選手は、「スポーツのうまさに勉強が必要なのではなく、「授業中に寝ない」と決めたルールを貫くことが大切」と語っています。

THE ANSWER スポーツ文化・育成&...
川島永嗣が「授業中に寝ない」を貫いた理由 「部活と勉強」と、7か国語を話すまで 日本の部活動の在り方を考える「THE ANSWER」の連載「ニッポン部活考論」。今回のテーマは「部活と文武両道」。登場してくれたのは、サッカー日本代表GK川島永嗣(ストラス...

オリンピックメダリスト、陸上男子短距離の山縣亮太選手のケース

ジュニアアスリートの勉強方法_陸上

偏差値70オーバーの名門高校「修道高校」出身の山縣亮太選手は、学生時代、“何でもできることがカッコいい”という理想を持ち、文武両道を貫きました。

山縣選手はインタビューで「陸上でもメモを取って繰り返し見て、知識を定着させるとか。自分の能力を伸ばすという点においては勉強と似ている」として、どちらもPDCAサイクル(※)が必要と話しました。

勉強というのは学ぶことを習慣にするもの」とし、「学び続ける姿勢がなければ、上に行けない」と山縣選手。

論理的に考える癖がつけば、陸上、スポーツにとっても凄くいいことと思う」とも語っています。

※Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を繰り返して、業務を改善すること

THE ANSWER スポーツ文化・育成&...
「勉強は部活に必要か」 慶大卒・山縣亮太は“書き癖”で成績も、タイムも伸ばした 日本の部活動の在り方を考える「THE ANSWER」の連載「ニッポン部活考論」。今回は「部活と勉強」を取り上げる。登場してくれたのは、陸上男子短距離の山縣亮太(セイコー)...

金メダリスト、スピードスケートの小平奈緒選手のケース

ジュニアアスリート_スピードスケート

スポーツ推薦のない国立大学、信州大学教育学部に進学した小平奈緒選手。

自身の受験勉強の方法について小平選手はこう語っています。

勉強は学校の中で終わらせていました。特に生活の時間を削ったり、練習の時間を削ったりして何かを勉強することはなかった。学校の授業はしっかりやっていて、わりと友達からノートを見せてと言われるほうでした

大会出場で学校に来られない時は、事前に教員から課題をもらったり、遠征先でメールで受け取ったりして勉強していたそうです。

高校時代の担任先生によると、小平選手は当時、「文武両道でないと、トップは目指せない」と語っていたそうです。

集英社 スポルティーバ 公式サイト...
金メダリスト・小平奈緒の性格を激変させた「国立大学入試の集団討論」 (4ページ目) 文武両道の裏側 第5回 スピードスケート 小平奈緒選手(相澤病院)前編 2018年に開催された平昌オリンピックで、小平奈緒は日本代表チームの主将を務めた。記者会見で...

NBAで活躍するプロバスケットプレーヤー、渡邊雄太選手のケース

ジュニアアスリートの勉強との両立

ジュニアアスリート期の話ではないですが、ジョージ・ワシントン大学に通う渡邊雄太選手はシーズン中、片道4時間かかるニューヨークでの試合から帰宅し、深夜3時過ぎに就寝後、翌朝8時に授業に出ることもあったそうです。

1度も単位を落とすことはなく、学期ごとに表彰される成績優秀者にも何度か選ばれたそうです。

渡邊選手はスポーツと勉強を両立することの大切さをこう語っています。

学生である以上は、最低限授業に出るだとか、宿題は必ず提出するだとか、そういうことはやってもらいたい。アスリートでいられる期間は限られていて、その後のセカンドキャリアも長くなってくる。勉強がどのように役立つかは人によると思うんですけど、勉強していて損になることはない

まとめ

スポーツと勉強との両立

どの選手を見ても、やはり「練習を優先させるために、勉強を効率化させる」ことで両立を実現していることが分かります。

そのために、学校の授業をしっかり聞いて、その場で学びを定着させることが大切なんですね。

一度決めたことを守り、実行し続けることがアスリートにとって大きな力になるのでしょう。

うちの息子にはいきなり「勉強の両立」はハードルが高いので、まずは「自身で決めたルールを守ること」を徹底することから始めていきたいと思います。

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この記事を書いた人

ジュニアテニスプレーヤーを子どもに持つ父親。

広告・PR会社に勤務。国家資格「キャリアコンサルタント」を有し、スポーツキャリアに関する取材を展開。

4万部の情報誌『エンタメニュース』で「キャリア教育を受けていない大人たちへ」を連載中。「キャリアタイムズ」の編集長を務める。

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