皆さんは、こんにちは!
前回、「ジュニアアスリートが燃え尽き症候群になってしまうのは、大人の責任?」という記事で、燃え尽き症候群という言葉の意味や実際の症状などについてお伝えしました。
今回は、燃え尽き症候群にならないために、親ができることについて考えてみたいと思います。
本日のトピックス
・燃え尽き症候群は、それまでがんばってきた結果
・燃え尽き症候群にならないために親ができることは、親としてのサポートだけ
あくまでも一般論ですが、「燃え尽き症候群」になりやすいのは、真面目な子だと言われています。我が子や、その友人たちを数多く見てきた筆者としては「個人的にはそうともいえないなあ・・・」と思っておりますが(苦笑)。
スポーツに限ったことではなく、中学受験に取り組んでいる6年生なども同様のお悩みがあるようです。
「燃え尽き症候群」はそれまでがんばってきた結果
中学を卒業したら次は高校、高校を卒業したら次は大学と、ジュニアアスリートの時代は、慌ただしく、時間を止めることはできません。
でも、燃え尽きてしまうくらい頑張ったってことなんですよね。
例えば、インターハイや全国大会に出場することが目標なら、練習だけでなく生活のすべてが目標のためにあるくらい、できることを精一杯やってきたわけです。
結果として、インターハイに出場できなかったとしても、
「やれることはずべてやったから、後悔はない」と頭では理解している子どもは多いでしょう。
頭では理解できていても、心がその状況についていかない。
それが「燃え尽き症候群」というものなんだろうと思います。
頑張ってきたからこそ、次、何に向かって頑張ればいいのか分からなくなっているだけで、特別なことではないのです。
注意すべきは日常の延長で起こる「燃え尽き症候群」
インターハイや全国大会など、節目となるような大きな目標のあとにやる気がなくなってしまうケースは、それほど心配しなくていいと思います。
注意したいのは、選手が普段の練習を重ねているうちに、知らず知らずのうちにストレスをためてしまい、燃え尽きてしまうケースです。
燃え尽き症候群にならないために親ができること
指導者の指導方法に親が口をはさむことはできません。でも、試合を観戦したあとは、子どもにあれこれ聞きたくなりますよね。私もそうだったので、気持ちは本当によくわかります。
自分の反省も踏まえて、あえて言わせていただくなら、
勝ったら「おめでとう!」、負けたら「惜しかったな」くらいでさらっと流しておくのがベストかもしれません。年齢にもよりますが、小さくても子どもは子どもなりにいろいろ考えています。
それにも関わらず、親まで試合の内容についてあれこれ言うと、子どもはリラックスする場所を失ってしまいます。親は親、コーチではありません。
親のほうが一生懸命になっていると、子どもは自分のためではなく、親を喜ばせるためにスポーツに取り組んでいるような気持ちになってしまうかもしれません。
真面目に一生懸命頑張っているからこそ、ストレスをためて、精神的に追い詰められているかもしれません。
気付くのは難しいかもしれませんが、どんなことでもいいので子どもと話ができる環境を作ってほしいなと思います。
でも、子どものほうから相談してきたら、そこは全力で受け止めてあげましょう。親として思うことを話してもいいと思います。
それが少しくらい間違っていても、「いつもお母さん(お父さん)は君のことを応援しているよ」ということが伝わればそれでいいのではないでしょうか。
特にジュニアアスリートの年代であれば、スポーツ以外の生活もあるはすです。(友だちや勉強、遊び、そのほかの習い事など……)
部活やクラブチームの練習がつらかったり、きつかったりしても、それ以外の楽しみを通して、うまくバランスがとれていることは、燃え尽き症候群にならないための重要な要素だと思います。
応援してきた親も「燃え尽き症候群」に
私の周りのママ友たちも、これまで毎週毎週、子どもの試合の応援に駆けつけていたので、「週末が暇になって、何をしていいか分からない」と話しています。
子どもほどではありませんが、親も頑張っている子どもと一緒の時間を駆け抜けてきたわけですから、「何もやる気が起こらない」なんてことになってしまう人も少なくないでしょう。
実は私もそうでした。
でも、生活も仕事もありますし、少しずつではありますが、「今まで子どもにかけていた時間を自分のために使おう」という気持ちにもなってくるものです。
弟や妹のいるママ友たちは、そちらの応援に回っていますし、
自分のママさんバレーに一生懸命になっている人、
仕事を増やして忙しくしている人など、さまざまです。
親の燃え尽き症候群は、それほど心配しなくてもいいかもしれませんね(笑)。
コメント