皆さんは、こんにちは!
前回、
小麦依存性運動誘発アナフィラキシーと診断されたサッカー少年②~エピペンをお守りに
こちらの記事で、「小麦依存性運動誘発アナフィラキシー」というアレルギー症状を発症した息子が生活の中で注意していたこと、食事のルール、ルールを守っていたにも関わらず発作を起こしたときのことをお話しました。
今回は、小麦粉を抜いた食事を続けることの難しさや付き合い方、そのほかのアレルギー症状などについてお話ししたいと思います。
本日のトピックス
・成分表示で小麦粉が入っているかどうかを必ず確認
・小麦だけでなく、ほかにも食べられないものが増えていく?
・小麦依存性運動誘発アナフィラキシーは治らない
小麦粉が入っているかどうかを必ず確認
スーパーで改めて食品の成分を確認すると、何にでも小麦が使われていると知り、本当に驚きました。
・お菓子類
・レトルト食品
・ドレッシング
なども、ほとんどの商品に小麦粉が入っています。
マヨネーズやケチャップ、ウスターソースなどは小麦粉が入っていないので、安心して使うことができる調味料です。シーザーサラダドレッシングやミートソースなどは、メーカーによって入っていないものもあるので、そういったものを見つけて使うようにしています。醤油にも小麦粉って入っているので、小麦粉が入っていない醤油をAmazonで購入しています。
もちろん、全部手作りにすれば一番安心なのですが、なかなかそれを徹底するのは難しいんですよね。
コンビニのおにぎりでも、小麦が入っていないのは「塩むすび」くらい。たらこもツナも昆布もおかかも、全部小麦粉が入っています。
息子もアナフィラキシーで苦しい思いをしているので、
成分表示を確認するのが習慣になっています。
・チョコフレークは、チョコとコーンフレークなのでOK
・ハッピーターンは、お米からできているのでOK
など、一緒に知識を増やしていきました。
家で米粉の食パンにもチャレンジしましたが、なかなかうまく焼けないんですよね、これが(苦笑)。比較的失敗が少ない、米粉のチーズケーキやキャロットケーキ、フィナンシェなどを作ると、「うまい、うまい」といつも喜んで食べてくれます。
合宿先での食事
合宿や遠征では、もし宿泊施設側が対応してくれる場合でも、本人は仲間と違う食事を自分だけ食べるという状況をとても嫌がりました。
宿泊先によっては、小麦粉を抜いた食事を用意してくれるケースもありましたが、「自分だけ特別」というのが、とにかく嫌だったようです。
自分で判断するのが難しいときは、朝と昼は、ごはんと味噌汁、生野菜だけにしていたようです。市販のドレッシングにもほとんど小麦が入っているので、サラダも塩をかけて食べていました。
食べるものがないと困るので、ゼリー飲料は大量に持たせました。昼ごはんは弁当が出ることが多いのですが、ハンバーグや唐揚げなどにも小麦が入っているので、だいたい白ごはんだけにしていたようです。
小麦依存性運動誘発アナフィラキシーとの付き合い方
ラーメンやうどん、パスタはもちろん、何に小麦が使われているか分からないので、高校時代も学食でごはんを食べられるのは、部活のない月曜日だけ。
息子は「また、あいつら旨そうに食いよんねん!」
と笑い話のように言ってましたが、友だちがうらやましかったんだろうと思います。
たまに、「今日はどうしてもラーメンが食いたいし、みんなで帰りに食ってきた」と話すこともありました。
高校時代には、自分の体調も分かっているので、「練習帰りにラーメンを食べて、電車で帰ってくるくらいならいいか」と、本人の判断にまかせていました。
今では、「小麦アレルギーなら、食べることもできひんわけやし、まだ運動誘発性で良かった」と本人は気持ちに折り合いをつけています。
食べられないものが増えていく不安
アレルギーをお持ちの方なら、同じような経験をされているかもしれませんが、近頃は以前は食べられていた果物が食べられなくなってきています。
中学3年頃までは大好きでよく食べていたのに、高校に入った頃から
・いちご
・桃
・オレンジ、みかん
などは食べると体中に蕁麻疹が出るようになってしまいました。
「こんなふうに、どんどん食べられるものは減ったらどうしよう・・・」と少し不安になっていたようですが、幸い果物以外は何でも食べられています。
でも、大好きないちごがスーパーの売場に並ぶと「蕁麻疹出てもいいし、食べたいわ」と言っているので、不憫だなと思うことはありました。私は、何のアレルギーもなく、何でも食べられるんですよね・・・。
小麦依存性運動誘発アナフィラキシーは治らない
「大きくなってから発症した小麦のアレルギーは治らないので、一生付き合っていかないといけない」
主治医の先生の言葉です。
本人は、「死ぬかもしれない」というアナフィラキシーの恐ろしさをよく知っているので、小麦を食べたあとに運動してみるとか、そんな命がけの実験はできないと分かっています。実際に体調や季節にも左右されますし、「このくらいなら大丈夫」とは、お医者様でも言えないのでしょう。
一生、付き合っていくしかない小麦依存性運動誘発アナフィラキシー。
趣味であれ、スポーツを続ける限りは、食事のコントロールは必要になります。
息子には、「外食しにくいタイミングもあるから、尽くしてくれる料理上手な彼女を見つけるか、自分で料理を作れるようになるかどっちかやな」と話しています(笑)。
近頃は、グルテンフリーのパスタなども手に入りやすくなりましたし、米粉を使ったおやつやパンのレシピなどもたくさん公開されています。
「食べたいものをがまんしている」
という思いを持たなくてもいいように、親元にいる間はいろいろ工夫しながら息子との食事を楽しみたいと思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
同じアレルギーと戦いながら部活に取り組んでいるジュニアアスリートの皆さん。きっと大変な思いと不安を抱えながら、日々の練習に取り組まれていると思います。何かあったときのことを常に考えながらトレーニングをするのは、簡単なことではありませんが、周囲の人や家族の協力を得ながら、目標に向かってがんばってほしいです!
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